これまでのところ、G7諸国のほとんどの政府は、ドルやユーロの資産を持つ一部の外国人投資家が逃亡することを恐れて、ロシアの資産を差し押さえることに躊躇している。
2022年3月8日、ハリコフ市でロシアとウクライナの紛争中に砲撃を受けて破壊された建物。ウクライナは再建を必要としている。 |
米国と欧州の 政治的争いにより、紛争で引き裂かれた東欧諸国への財政支援が脅かされる中、西側諸国は押収したロシアの資産をウクライナへの資金援助に利用しようと積極的に模索している。
ここ数週間、主要先進国7カ国(G7)の当局者は、約3000億ドル相当のロシアの凍結資産の一部を解放する提案について協議を強化している。これは、西側諸国の対モスクワ金融戦争の新たな章を開く急進的な動きとなるだろう。
この動きは、米国議会の共和党議員とハンガリーのビクトル・オルバーン首相がウクライナへの資金援助に反対の立場をとったことにより、キエフに対する1000億ドルを超える2つの主要な財政支援策が今週行き詰まったことを受けて行われた。
特に紛争後の復興費用が莫大と予想されることから、ロシアの資産を押収することはキエフにとって代替的な資金源となる可能性がある。しかし、G7加盟国のほとんどの政府は、ドルやユーロの資産を持つ一部の外国人投資家が逃げ出すのではないかという懸念から、これまでのところそうした措置を取ることを躊躇している。
米国はこれまで資産差し押さえ案を公式に支持したことはないが、ここ数週間、静かに強硬な姿勢を強めており、G7委員会では「国際法に従って」資産差し押さえのロードマップがあると主張している。
米当局者は、ロシア・ウクライナ紛争の2周年に当たるG7首脳会議でこの問題が議論される可能性があると明らかにした。
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