フィリピン駐在の中国大使館は3月3日、駐米フィリピン大使による中国に関する最近の発言は「基本的な事実を無視している」として中国政府は「強く非難」すると述べた。
2021年に南シナ海で行われた演習で、米沿岸警備隊の艦船(左)とフィリピンの艦艇が接近している。(出典:国防総省) |
中国大使館は声明で、フィリピン大使の発言は「南シナ海問題を意図的に煽り、中国に対する悪意のある憶測と中傷を行った」と強調した。
これに先立ち2月28日、駐米フィリピン大使ホセ・マヌエル・ロムアルデス氏は、ワシントンは南シナ海問題と台湾(中国)での潜在的な紛争の両方を「深刻な懸念」と見ているが、「そこで起きているあらゆる衝突」のせいで「本当の火種は西フィリピン海だ」と考えていると述べた。
ロムアルデス大使によれば、東海におけるマニラと北京の頻繁な衝突は、1951年に調印された米国とフィリピン間の相互防衛条約を発動させる可能性があるという。
したがって、この条約が発効されれば、武力攻撃があった場合にはワシントンはマニラを防衛する義務を負うことになる。しかしロムアルデス氏は、この条約の実施にはコストがかかるとも述べた。
マニラと北京の間の緊張はここ数カ月高まっており、双方とも海上での一連の衝突について相手方の責任を非難している。
中国外務省は「フィリピンは外部からの支援を受けながら、中国の善意と自制を拒否し、中国の原則と越えてはならない一線に繰り返し挑戦してきた」と述べた。
(ロイター通信によると)
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