12月14日、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領とガイアナのイルファーン・アリ大統領は、島国セントビンセント・グレナディーン諸島で会談し、現在両国間で激化している長年の領土紛争について話し合った。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領(右)が、12月14日にセントビンセント・グレナディーン諸島で行われた会談で、ガイアナのイルファーン・アリ大統領と握手している。 (出典:AFP) |
アナリストらは、両首脳の2時間にわたる会談は緊張を「緩和」する可能性があるが、エセキボの領土紛争の解決に大きな成果は得られないだろうと述べた。
隣国ガイアナの3分の2以上を占める石油資源の豊富なエセキボ地域に対するベネズエラの領有権主張に関する会談の結果についてはまだ公式発表はない。
しかし、セントルイスのラルフ・ゴンザルベス首相は、セントビンセントおよびグレナディーン諸島は、エセキボ地域で最近緊張が高まる中、ガイアナとベネズエラが紛争の激化を回避することで合意したと述べた。
ベネズエラとガイアナ間のエセキボ領土紛争は100年以上続いている。
カラカス政府が最近この問題に関する国民投票を実施し、投票者の95%がベネズエラの「グアヤナ・エセキバ州」の設立を支持した12月3日以来、この地域をめぐる両国間の緊張は高まっている。
こうした緊張を受けて、国連安全保障理事会は先週、状況を議論するため非公開会合を開いたが、代表団は声明を出さずに会合を去った。
一方、多くの国々もベネズエラとガイアナに対し、南米の2国間の国境紛争の平和的解決に達するよう呼びかけている。
ロシアは、ベネズエラとガイアナの関係における緊張緩和と信頼構築を「最優先事項」とみなしているとし、すべての関係者に対し、状況を不均衡にし、互いに害を及ぼす可能性のあるいかなる行動も控えるよう求めた。
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領も、隣国ベネズエラとガイアナに対し、エセキボ地域の領土紛争をめぐる緊張を緩和するよう求め、南米諸国による調停グループの結成を提案した。
一方、同じく12月14日、複数の外交筋は、キューバ政府がエセキボ紛争の解決に向け「数か月」にわたりベネズエラとガイアナの接触を促進してきたことを明らかにした。
(AFP、ロイター通信による)
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