2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、最初の数週間でロシアとウクライナの代表団間の協議が決裂して以来、双方は直接の和平交渉の開催を拒否している。
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領。写真:AP
しかし、ロシアは招待されていなかったものの、ゼレンスキー大統領が先月スイスで開催した首脳会談の後、世界の首脳数十人がウクライナ戦争の公正な解決を支持した。
ロシアはこの会談に反応し、ロシア抜きで紛争を終わらせるといういかなる議論も「ばかげている」と述べた。
ゼレンスキー大統領はNATO首脳会議に出席するため米国を訪問した後、キエフで記者会見し、ロシア当局者と直接交渉する可能性を示唆した。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナの同盟国による次回会合の準備について言及し、「第2回首脳会談にはロシアの代表者が出席すべきだと信じている」と述べた。
同氏は、第2回和平会議の前に、エネルギーを含む重要問題に関する会議がカタールで、食糧安全保障に関する会議がトルコでそれぞれ開催される予定であると発表した。
ゼレンスキー氏はまた、ウクライナはロシアとの交渉に圧力を受けていないと強調した。同氏は、外国からの支援のレベルはウクライナがロシアの攻撃に耐えることを可能にさせたが、「勝利」するには十分ではなかったと述べた。
ゼレンスキー大統領はここ数カ月、ウクライナの同盟国に対し、防空システムの増強を求めている。同氏は、パトリオット防空システム25台か同等のシステムがあればウクライナ全土を防衛するのに十分だと述べたが、実際に配備されているシステムの台数については明らかにしなかった。
ウクライナ大統領はまた、ドナルド・トランプ氏が再び米国大統領になる可能性については懸念していないと述べた。 11月の米国大統領選挙でトランプ氏が勝利すれば、ワシントンのウクライナに対する継続的な支援に疑問が生じる可能性がある。
ゼレンスキー大統領は月曜日の記者会見で、「ドナルド・トランプ氏が大統領になれば、我々は協力するだろう。私はこれについて心配していない」と述べた。
共和党候補のドナルド・トランプ氏は、勝利すれば紛争を速やかに終結させると示唆しているが、キエフはそれがより弱い立場でモスクワと交渉せざるを得なくなることを意味することを恐れている。
トランプ氏は以前、ジョー・バイデン大統領との討論会で、もし当選したら2025年1月の就任前にウクライナ紛争を「解決する」と発言していた。
ゼレンスキー氏は、大統領選から撤退するよう求める声に直面しているバイデン大統領を心配しているかどうかについてはコメントを控えた。しかし、彼は米国の選挙サイクルの「不安定さ」がウクライナに「大きな影響」を与えていることを認めた。
カオ・フォン(ロイター通信、CNA通信)
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