プーチン大統領は3月、ベラルーシへの戦術核兵器の配備に同意すると発表し、米国が数十年にわたり欧州の多くの国に戦術核兵器を配備してきたことを示唆した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領。写真:ロイター
「すべては計画通りに進んでいる」とプーチン大統領は黒海沿岸のリゾート地ソチの夏の別荘で食事をしながらベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領に語った。
プーチン大統領は「関連施設の準備は7月7日か8日に終了し、ベラルーシ領土への適切な種類の兵器の配備に関連する活動を直ちに開始する」と述べた。
プーチン大統領の核関連の動きは、米国と欧州のNATO同盟国、そして紛争で核兵器を使用するリスクを繰り返し警告している中国から注視されている。
米国はロシアの核配備を批判しているが、戦略核兵器に関する立場を変えるつもりはなく、ロシアが核兵器の使用を準備している兆候は見ていないと述べた。
ウクライナ戦争は、モスクワとワシントンの両国が冷戦以来最も深刻な関係危機と呼ぶ事態を引き起こした。それ以来、主要な核軍備管理条約も崩壊した。
核発射の最終決定権を持つプーチン大統領は、核弾頭を搭載可能な移動式短距離弾道ミサイル「イスカンデル」がベラルーシに引き渡されたと述べた。
ロシアの情報筋によれば、イスカンデルの射程距離は500キロだという。ベラルーシは、Su-25航空機がこのミサイルを搭載できるように改造されたと述べた。ロシアの情報筋によると、スホーイ25ジェット機の航続距離は最大1,000キロメートルである。
もしこの兵器がミンスク郊外にあるベラルーシの主要空軍基地から発射された場合、ベルリンやストックホルムのような大都市だけでなく、多くのNATO加盟国を含む東欧のほぼ全域に届くことになる。
現在までロシアは国境外への核兵器の配備を発表していない。一方、プーチン大統領は、米国のB61戦術核弾頭がベルギー、オランダ、ドイツ、イタリア、トルコの基地に配備されていると繰り返し指摘している。
クオック・ティエン(TASS、ロイター通信による)
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