ホワイトハウスは、首脳らが「地域全体の安定を維持し、紛争の拡大を防ぐ」ため、より広範な外交努力を追求することで合意したと述べた。
ジョー・バイデン米大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子。写真:ロイター
ホワイトハウスによると、バイデン氏とサウジの皇太子はエジプトからガザ地区への人道支援物資の配達を歓迎し、食糧、水、医療支援への継続的なアクセスなど「民間人はさらに多くの支援を必要としている」ことを認めた。両者はハマスに拘束されている人質の解放に向けての継続的な取り組みを歓迎した。
ホワイトハウスは、バイデン氏とサウジの皇太子が、危機が沈静化したらイスラエルとパレスチナの間の「永続的な平和」に向けて取り組むことの重要性を再確認したと述べた。
バイデン氏とアントニー・ブリンケン米国務長官は、10月7日にハマスがイスラエルを攻撃し1400人以上が死亡した事件は、イスラエルとサウジアラビアの関係正常化の可能性を阻害することが目的の一つだったとの見方を示した。
サウジアラビアを含む湾岸諸国は、紛争の拡大が国家安全保障に影響を及ぼすことを懸念し、ガザ地区での停戦と同地区の封鎖解除を求めている。
米国は援助物資の輸送のために「人道的停戦」を呼びかけているものの、これまでのところ停戦を支持しておらず、ホワイトハウスの国家安全保障会議報道官ジョン・カービー氏は、現段階での停戦はハマスに利益をもたらすだろうと述べている。
ガザ当局者らによると、10月7日以来、ハマスが支配するガザに対するイスラエルの激しい空爆により、5,700人以上のパレスチナ人が死亡した。 230万人が暮らす45キロの土地であるガザは、2007年以来ハマスによって支配されている。
ホアン・ナム(ロイター通信による)
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