AFP通信によると、米国の上院議員らは、主要な政府機関の運営を維持するための1兆2000億ドルの予算案を深夜の期限までに可決できなかったが、3月23日に予定より早めに投票し、同法案を可決した。
「簡単ではなかったが、今夜、我々の粘り強さが報われた」と、数時間にわたる緊迫した交渉のあと、上院民主党多数派院内総務のチャック・シューマー氏は語った。
「この法案を成立させるために超党派の合意に達したことはアメリカ国民にとって素晴らしいことだ」とシューマー氏は法案が最終承認される前に付け加えた。
米国上院多数党院内総務のチャック・シューマー氏は3月20日、ワシントンDCで記者会見を開き、演説した。
3月22日昼休みに下院が連邦予算の中で最大かつ最も物議を醸す部分となる1兆2000億ドルの予算案を可決し、米国議会で劇的な一日が始まった。
国防総省や国土安全保障省を含む政府機関の4分の3が深夜までに資金を使い果たしたため、米上院はジョー・バイデン大統領の机に法案を届けるために時間との競争を強いられた。
しかし、バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領が対決する11月の米大統領選挙を前に、両陣営が法案をそれぞれの選挙キャンペーンのメッセージや優先事項に合うように調整しようと奔走する中、予算協議は決裂しつつあるようだ。
しかし、期限の深夜が近づく頃に合意に達し、米上院は3月23日午前2時過ぎ(米国時間)に法案を可決した。
ホワイトハウスは合意調印後の声明で、「ホワイトハウス行政管理予算局(OMB)は、議会が関連予算を近く可決し、大統領が土曜日(3月23日)に法案に署名するとの強い確信から、政府閉鎖の準備を停止した」と述べた。
その数時間前、共和党の下院議長マイク・ジョンソン氏は、法案を上院に進めるために民主党の票に頼ろうとしたことで、右派支持者の怒りを買った。
共和党の強硬派議員らはこの法案に反対した。この法案は民主党議員185名と共和党議員101名の支持を得て可決された。
この法案の可決は共和党内で大きな対立を引き起こし、ジョンソン氏が下院議長の職を失う危険にさらしている。
2023年10月には、政府閉鎖を回避するための暫定予算の可決に党の保守派が憤慨し、当時の下院議長ケビン・マッカーシー氏も解任された。
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