ロイター通信は1月3日、レバノンとパレスチナの治安筋の話として、ハマス軍副指導者サレハ・アルーリ氏がレバノンの首都ベイルート郊外でイスラエルの無人機攻撃により死亡したと報じた。
大切な人
アルーリ氏はハマスの幹部の中でも最上級の人物の一人だ。 BBCによると、1987年にハマスに加わった57歳の同氏は、ヨルダン川西岸地区におけるハマスの拠点の確立と、ハマスの軍事部門であるイッズ・アル・ディーン・アル・カッサム旅団の設立に重要な役割を果たした。アルーリ氏はまた、イランやレバノンのヒズボラと密接な関係を持つハマスの指導者の一人でもある。
アルーリ氏はイスラエルの刑務所で過ごした後、釈放され、2011年に兵士ギラッド・シャリートの釈放と引き換えに1,000人以上のパレスチナ人囚人の釈放交渉に尽力した。同年、イスラエル軍はヨルダン川西岸の都市ラマラ近郊のアルーラの町にあるアルーリ氏の自宅を破壊した。ハマス副指導者は暗殺されるまでレバノンに住んでいた。
ロイター通信によると、アルーリ氏はイスラエルがガザ地区への総攻撃を開始して以来、暗殺された最初のハマス幹部である。レバノンメディアは、ベイルート郊外ダヒエにあるハマスの事務所をイスラエルの無人機が攻撃し、アルーリ氏とハマスのメンバーとみられる6人が死亡したと報じた。
イスラエルはこの事件についてまだコメントしていない。
懸念すべき展開
匿名の情報筋によると、ハマスは停戦合意の交渉を中止すると仲介国であるカタールとエジプトの代表に伝えたという。
情報筋は、イスラエルの軍事的緊張の継続とハマス指導者を狙った「組織的暗殺」を背景に、ハマスはこの問題について交渉するつもりはないことを確認した。
レバノンのヒズボラ組織は、この攻撃はイスラエルとハマス間の現在の紛争における「危険な展開」の兆候であるとして非難した。レバノンのナジブ・ミカティ首相もこの事件を強く批判し、南部国境地帯で連日攻撃が続き多くの死傷者が出ている中、今回の事態の展開は必然的にレバノンを新たな対立の局面に追い込むことになると述べた。
イラン外務省報道官ナセル・カナニ氏は、これはレバノンの主権と領土保全の侵害だと述べた。
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、ベイルートでイスラエルの攻撃とみられるイスラム原理主義組織ハマスの幹部が暗殺されたことは憂慮すべき事態だと述べた。
グテーレス事務総長の副報道官フロレンシア・ソト・ニニョ氏は、現在の紛争が同地域でさらに拡大するリスクがあると警告した。
こうした状況に直面し、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、ハマスとの紛争中にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が結成した戦時内閣の一員であるベニー・ガンツ氏との電話会談で、特にレバノンにおける緊張の高まりを防ぐ必要性を強調した。そしてイスラエルとハマス間の永続的な停戦を求める呼びかけを改めて表明した。
ガザ地区の紛争に関連した展開として、米中央軍はフーシ派が多くの商船が停泊している紅海南部に向けて対艦弾道ミサイル2発を発射したと非難したが、船舶の被害は報告されていない。国連安全保障理事会は、緊迫する紅海の情勢について議論するため、1月3日(米国時間)に会合を開く予定だ。
MINH CHAU合成
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