ドナルド・トランプ米大統領(4月23日) - 写真:AFP
4月23日、米国の12州の連合は、トランプ政権の関税に抗議する訴訟を起こし、トランプ氏は議会の承認なしに関税を課すことはできないと主張した。
アメリカ国内の反対
「ドナルド・トランプ大統領の狂った関税計画は経済的に無謀なだけでなく、違法だ」とアリゾナ州のクリス・メイズ司法長官は声明で述べた。
AFP通信によると、この南西部の州は支援を受け、民主党指導者がいる他の11州とともに訴訟に加わった。訴訟の原告として挙げられている州には、オレゴン州、アリゾナ州、コロラド州、コネチカット州、デラウェア州、イリノイ州、メイン州、ミネソタ州、ネバダ州、ニューメキシコ州、ニューヨーク州、バーモント州などがある。
さらに、約1,400人のアメリカ人経済学者が、ドナルド・トランプ米大統領政権の関税政策を批判する書簡に署名した。
ビジネス・インサイダー誌によれば、ノーベル賞受賞経済学者のジェームズ・ヘックマン氏とヴァーノン・スミス氏、経済学者で元共和党上院議員のフィル・グラム氏、ジョージ・W・ブッシュ大統領の下で経済諮問委員会の議長を務めたN・グレゴリー・マンキュー氏など、著名人が上記の声明に署名したという。
書簡によると、専門家らはトランプ氏の相互関税に特に批判的だった。彼らは、この関税は現実には何の根拠もなく、虚偽かつ恣意的な計算式に基づいて算出されていると主張している。
ワシントン・ポスト紙によると、米国に拠点を置く国際通貨基金(IMF)は4月22日、トランプ大統領の関税の影響とそれに続く不安定化の波により、世界経済は今年大幅に減速すると予測していた。
IMFは、米国が毎年輸入するほぼすべての品目に10%の関税を課し、数十カ国からの製品にも大幅に高い関税を課すというトランプ氏の関税措置は、米国とワシントンの貿易相手国に損害を与えるだろうと評価した。
4月23日に発表されたハーバード大学の若者の世論調査によると、アメリカがトランプ政権下で正しい方向に進んでいると考える若者はわずか15%だった。
それだけでなく、4月21日に発表されたロイター/イプソスの世論調査では、トランプ大統領の支持率がホワイトハウスに復帰して以来最低に落ち込んだことが示された。
その結果、トランプ氏の国の運営方法に満足していると回答した調査回答者はわずか42%にとどまり、3週間前の調査での43%、1月20日の就任直後の47%と比べて減少し続けている。
2025年2月、中国からの輸送コンテナが米国ロサンゼルス港に到着 - 写真:ロイター
中国との関係を冷める
米国の指導者は、関税政策をめぐる米国内の反対に直面しているだけでなく、中国との貿易戦争や主要貿易相手国からの不満にも直面しなければならない。
しかし、ここ数日、ワシントンは中国との貿易戦争の激化に直面し、冷静さを取り戻し、交渉の可能性を広げるために「譲歩」する兆候を見せ始めている。
トランプ大統領は4月23日、ホワイトハウスで記者団に対し、米国は中国と合意するだろうと明言し、「すべてが順調に進んでいる」と明らかにした。
ウォールストリート・ジャーナルは同日、関係筋の話として、ホワイトハウスが北京との緊張緩和のため中国製品への相互関税を50~65%に引き下げることを検討していると報じた。
また4月23日、中国の習近平国家主席は関税と貿易戦争は「すべての国の正当な権利を損ない、多国間貿易体制に損害を与え、世界経済秩序に影響を及ぼす」と指摘した。
中国外務省は4月22日早朝、王毅外相が英国のデービッド・ラミー外相とオーストリアのベアテ・マインル=ライジンガー外相とそれぞれ2回電話会談したと発表した。
2度の電話会談で、中国のトップ外交官は、米国による「一方的な脅迫」に直面し、国際秩序を維持するために欧州に対し北京と協力するよう求めた。
一方、欧州当局者は4月24日、合意に至らなければ米国の相互関税は欧州とワシントンの双方に深刻な経済的損害をもたらす可能性があると述べたが、トランプ大統領との貿易協定は成立できるだろうと楽観的な見方を示したとNBCニュースが報じた。
出典: https://tuoitre.vn/ong-trump-doi-mat-tu-be-tho-dich-vi-chinh-sach-thue-doi-ung-20250424154131942.htm
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