「アメリカ第一主義」を掲げるドナルド・トランプ氏の米国大統領再選により、欧州連合(EU)は軍事的役割の再考を迫られ、一方、ジョー・バイデン大統領の政権は主要同盟国との関係強化に最後の努力をしようとしている。
ドナルド・トランプ氏の再選により、NATOやEUなどの同盟関係は「不安定」になっている。 (出典:Youtube) |
11月13日、アンソニー・ブリンケン米国務長官はベルギーのブリュッセルに到着し、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の首脳らと会談した。
米国務長官の今回の訪問は、ジョー・バイデン大統領の任期終了を前に重要な同盟国との関係を強化しようとするワシントン政権の取り組みとみられている。
ウクライナに対する米国の軍事支援に疑問を呈しているトランプ次期大統領は、東欧諸国での紛争を速やかに終結させると述べており、米国の欧州同盟国の間では、大統領がキエフにモスクワの条件で和平を受け入れるよう迫るのではないかとの懸念が生じている。
トランプ氏はまた、米国がNATOで多額の軍事費を負担することに反対し、同時に軍事同盟加盟国にこの分野への支出を増やすよう要求した人物でもある。
ブリンケン氏はNATOのマーク・ルッテ事務総長との会談後、両者はウクライナ支援策や軍事同盟の防衛産業基盤強化の問題について協議したと述べた。
ロイター通信によると、米国務長官は、ワシントンはウクライナが来年も効果的に対応する能力を維持できるよう、さらにはキエフがロシアとの交渉で一定の優位に立てるよう支援し続けると強調した。
同氏によれば、米国当局はジョー・バイデン大統領の任期が終わる前に、米国議会が承認した援助をすべてウクライナに移管すべく全力を尽くしているという。
ブリンケン長官は、退任するEU外務・安全保障政策上級代表のジョセフ・ボレル氏と後任のカヤ・カラ氏との会談で、米国とEUのパートナーシップの重要性を強調した。
ブリンケン氏はソーシャルネットワークXで、カラス氏と会って「大西洋を越えた強力なパートナーシップを通じて達成される世界平和、安全、安定という最も重要な問題」について話し合う「絶好の機会」だと述べた。
一方、間もなくEUの外交安全保障政策上級代表となるカラス氏は、「大西洋横断関係は世界最大の経済・安全保障パートナーシップだ」と強調した。それは双方にとって最善となるものに基づいて構築されるべきです。これは変わりません」。
一方、ボレル氏は、2024年の米大統領選でトランプ氏が勝利した後のEUと米国の関係について欧州議会で公聴会を開き、「ドナルド・トランプ氏の再選により、欧州は安全保障を強化し、自らの運命を決定する必要があることが明らかになるだろう」と述べた。
外交官によれば、EUはもはや単なる経済同盟ではなく、「その野心を示し、独自の軍事戦略を策定し、軍事的役割を果たさなければならない」とTASS通信は報じた。
「NATOと対立しているのではなく、むしろNATOを補完する役割を果たしている」と退任するEUの上級代表は指摘した。
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出典: https://baoquocte.vn/ong-trump-ap-den-cung-tu-tuong-nuoc-my-truoc-tien-chinh-quyen-biden-vot-vat-nhung-no-luc-cuoi-cung-eu-bat-bao-dong-293699.html
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