オーストラリアのドン・ファレル貿易大臣(右)とEUのヴァルディス・ドンブロフスキス貿易委員とのオンライン協議は、FTA交渉の見通しについて前向きな成果を達成した。 (出典:EU) |
ロイター通信によると、オーストラリアと欧州連合(EU)は、8月31日にオーストラリアのドン・ファレル貿易大臣とEUのヴァルディス・ドンブロフスキス貿易委員とのオンライン協議を通じて、自由貿易協定(FTA)交渉を再開する予定だ。
EUとオーストラリアは5年前にFTA交渉を開始したが、牛肉、乳製品、砂糖などオーストラリアの農産物輸出品の欧州市場へのアクセス水準で行き詰まっている。キャンベラは、自国の乳製品、牛肉、羊肉、ワイン(そのほとんどが関税や割当の対象となっている)のEU市場へのアクセス改善を望んでいる。
交渉の行き詰まりにより、両国が今年半ばまでに二国間合意に達するとの期待は打ち砕かれた。
EUの供給はウクライナ紛争の影響を受けており、中国が2020年にオーストラリアからの一連の農産物の輸入を停止したことでオーストラリアの輸出が減少する中、両国は現在、貿易相手国の多様化を模索している。
EUとオーストラリア間の物品貿易は昨年564億ユーロ(621億ドル)に達した。
2021年12月、オーストラリアと英国は正式に二国間FTAに署名し、両国間の貿易交流の新しい時代を切り開きました。これは英国がEUを正式に離脱した後、他国と締結した最初のFTAとなる。 |
一方、オーストラリアのペニー・ウォン外相の9月2日の声明によれば、同国の代表団は3年ぶりに9月7日に北京を訪問し、中国のパートナーとの対話を行う予定だ。
2014年から毎年開催されているオーストラリア・中国首脳会談には政府閣僚は参加せず、産業界、政府、学界などの高官が貿易や投資から地域や国際安全保障に至るまでさまざまな問題を議論する場となっている。
来週の会議では、元労働党貿易大臣クレイグ・エマーソン氏がオーストラリア代表団の共同議長を務め、元外務大臣の李肇星氏が中国代表団を率いる。
オーストラリアの外務大臣は声明で、2020年初頭以来初の対話は「二国間協力を強化し、中国との関係を安定させる上で新たな一歩となる」と述べた。
黄耀璐氏はまた、「対話の再開は、12月に北京で中国の王毅国務委員兼外相と会談した成果の一つだ」と断言した。
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