3月26日、パキスタン北西部のダム建設プロジェクトに携わっていた中国人技術者の車列が自爆テロで襲撃され、6人が死亡した。
3月26日、パキスタンで中国人技術者を狙った自爆テロの現場。(出典:AFP) |
ペシャワル警察署長のモハマド・アリ・ガンダプール氏は、事件は中国人技術者らがハイバル・パフトゥンクワ州ダスのダム建設現場に向かうためイスラマバードから向かう途中に発生したと述べた。
この爆撃で中国人5人とパキスタン人1人が死亡した。これは、過去1週間に南アジアの国で中国の権益に対する3回目の大規模な攻撃であり、そのうち1回は空軍基地、もう1回は北京が数十億ドルを投資しているバロチスタン州の戦略的な港に対する攻撃である。
今のところ、犯行声明を出している個人や組織はない。パキスタンのイシャク・ダール外相はこの事件を非難し、同国は過激派との戦いを続けると述べた。
パキスタン首相府筋によると、攻撃はパキスタンのシェバズ・シャリフ首相が北京を訪問する予定の1週間前に発生した。昨年2月の選挙後に大統領に就任して以来、初の訪問となる。
ロイター通信は、事件後、パキスタン駐在の中国外交使節団が直ちに緊急救助活動を開始し、安全確保のため「徹底的に調査し、犯人を厳しく処罰し、実際的な対策を実施する」ようイスラマバードに要請したと報じた。
一方、新華社は3月27日、中国外務省報道官の発言を引用し、北京はテロ攻撃を強く非難し、パキスタンに対し事件を早急に徹底的に調査するよう求めたと報じた。
「パキスタンが、同国における中国国民、プロジェクト、組織の安全と安心を確保するため、効果的な措置を取るよう要求する。北京はその後の対応でイスラマバードと協力すべく全力を尽くしている」と報道官は述べた。
同当局者は、中国とパキスタンは強い友情を持つ全天候型の戦略的協力パートナーであり、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)はパキスタンの社会経済発展に多大な貢献を果たしてきたと指摘した。
北京は、この二国間協力を弱体化させるいかなる試みも決して成功しないと主張し、テロとの戦いにおいてイスラマバードを断固として支援すると述べた。
パキスタンでは、分離独立を求めるイスラム教徒やその他の少数民族による反乱が頻繁に起こっている。
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