
運輸業界の深刻な人手不足を緩和するため、日本語のみで行われる運転免許試験に困難を抱える外国人の障壁を減らす取り組みだ。
警視庁は4月下旬、旅客運送に必要な2種営業免許の試験を、都内3カ所の試験場で英語で受験できるようにした。通常の第一種運転免許試験は以前から英語で受験できるが、第二種運転免許試験はこれまで日本語のみで受験でき、外国人にとっては難しいものだった。愛知県警察も今週から英語2級の試験を実施している。九州北部の福岡県警は3月下旬、ベトナム語、英語、中国語、ネパール語の試験を開始した。
クラス2ライセンスの申請者の約50%が試験に合格します。交通法規だけでなく旅客輸送基準にも精通していることが求められます。警察庁によると、普通・大型二種免許保有者のうち、外国人は2023年末時点で6689人と1%未満。
日本のタクシー・バス業界、そして物流業界は深刻な運転手不足に直面している。全体の運転手不足は、2029年までにそれぞれ約6万7000人と2万2000人に達すると予想されています。警察庁は、この問題に対処するため、より多くの外国人が試験を受けられるように、二種運転免許の試験問題のサンプルを20の言語に翻訳し、全警察署に配布した。
東京の大手タクシー会社「日の丸交通」は2010年に外国人運転手の採用を始め、4月末現在で29カ国から約120人の運転手が働いている。同社幹部は、外国人応募者にとって、たとえ他の必要な知識を全て持っていたとしても日本語が大きな障壁となるため、試験言語の選択肢は「非常に効果的」だと述べた。
日本政府は、2024年から2028年にかけて、技能労働者ビザ制度のもとで最大2万4500人の外国人ドライバーを受け入れる計画を発表した。
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