中国の秦剛外相(右)は6月18日、北京で米国のアントニー・ブリンケン外相を出迎えた。
ロイター通信は6月18日、アントニー・ブリンケン米国務長官が北京で秦剛中国外相と会談した際、誤算のリスクを減らすためにコミュニケーションのラインを維持することの重要性を強調したと報じた。
両外交官はまた、ワシントンDC(米国)で再度会談することにも合意した。米国務省報道官によると、ブリンケン国務長官は5年ぶりに中国を訪問し、中国の秦剛国務委員兼外相と「率直で実質的かつ建設的な」会談を行った。
会談に先立ち、米国当局者は、貿易から台湾問題などに至るまで、世界最大の2つの経済大国間の数多くの意見の相違を打開できる見込みはほとんどないと述べた。
「ブリンケン長官は、誤解や誤算のリスクを減らすために外交と全般にわたるオープンなコミュニケーションのチャンネルを維持することの重要性を強調した」と国務省報道官のマシュー・ミラー氏は述べた。
「国務長官は、多くの懸念事項とともに、共通の利益を共有する中国との国境を越えた問題での協力を模索する機会についても提起した」とミラー氏は声明で述べた。
声明によると、ブリンケン長官は「協議を継続するため」中国の担当者をワシントンDCに招待し、「双方の都合の良い時期に相互訪問を予定することで合意した」という。
これに先立ち、両外相は北京で会談し、両国の国旗の前で握手を交わした。会談後、記者団が短時間入室を許された際、外交官らはコメントを控えた。会談は5時間半続き、その後双方はワーキングディナーに出席した。
会議には中国の華春瑩外務次官が出席した。彼女はツイッターに、両外相が握手する写真を投稿し、「今回の会談により、米中関係が2022年11月にバリ島(インドネシア)で両首脳が合意した状態に戻ることを期待する」とのコメントを添えた。
中国国営テレビは、秦外相が中国は米国との「安定的、予測可能、建設的」な関係構築に尽力していると述べたと報じた。
さらに秦氏は、台湾問題などの核心的利益に対する中国の懸念も明らかにし、これを米中関係における「最も顕著なリスク」と表現した。
米外交当局者は、両外相が両国間の関係を安定させ、紛争につながる可能性のある競争を警戒したいとの希望を表明したと述べた。
米当局者によると、ブリンケン氏は米国が中国と分離を望んでいないと「非常に明確に」述べており、両国はいくつかの面で進展を図るために交渉を続けることで合意した。
ブリンケン氏は中国に2日間滞在し、中国共産党中央委員会外事委員会弁公室主任の王毅氏と会談し、習近平国家主席とも会談する予定だ。
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