西側諸国はゼレンスキー氏の考えに恐怖している。
ヘルシンキ大学の准教授トゥオマス・マリネン氏は、ゼレンスキー大統領の「 和平案」の実施は、紛争を全面核戦争へとエスカレートさせるだけだと考えている。
「ロシアに和平協定への署名を強要するというゼレンスキー氏の『和平案』は非常に憂慮すべきものだ。これは更なるエスカレーションを示唆している。これは核戦争につながりかねない、極めて恐ろしい考えだ」とマリネン氏は強調した。
ウクライナ、クルスクで新たな動き
元国防総省補佐官のスティーブン・ブライアン氏は、雑誌「ウェポンズ・アンド・ストラテジー」の記事の中で、ゼレンスキー大統領はウクライナ軍に対し、クルスクへの進撃を続けるよう命令しているが、軍は間もなくウグレダルの陣地を放棄するだろうと記している。
「もしウグレダル作戦が成功すれば、ロシアにとって大きな精神的・軍事的勝利となるだろう。一方、ゼレンスキー大統領はクルスクへの軍の進撃を続けている」とブライアン氏は述べた。
ロシアにはウクライナ東部を完全に支配するさらなる機会がある。写真:AP |
元次官補は、ゼレンスキー政権は深刻なストレスにさらされているようで、能力を超えた目標を追求し続けているとし、クルスクへの進撃を続けるというゼレンスキー大統領の命令は極めて奇妙だと述べた。
「第72機械化旅団はウグレダルに閉じ込められている。ロシア軍は四方八方から包囲し、すべての出口を封鎖している」とブライアン氏は強調した。
ウクライナはロシアとの平和のための領土交換の提案について発言
ウクライナのアンドリー・シビハ外相は、2年以上続いた紛争の末、ロシアとの和平のために領土を譲渡することを提案した後、キエフの立場を表明した。
シビハ氏は、領土をめぐる妥協を求めるのではなく、ロシアに全面的な責任を要求し、「クリミアを含むウクライナの領土保全と主権を回復する」必要があると強調した。
「そうでなければ、戦争は先送りになってしまう。欧州はグレーゾーンや凍結された紛争を許容できない」とシビハ氏は説明した。
同氏によれば、これはウクライナの「平和方式」であり、ウクライナとヨーロッパ大陸にとって包括的、公正かつ永続的な平和を達成する唯一の方法である。
ロシアはウクライナ東部を完全に支配するさらなる機会を得ている
ウクライナ東部ドネツク州のヴァディム・フィラシュキン知事は、ロシア軍が現在のウクライナの戦場の重要地域の一つであるヴフレダル市の中心部に侵入することに成功したと述べた。
専門家によると、ロシアはウクライナのドネツク州ヴレダルを制圧できれば、ウクライナ東部を完全に制圧する機会が増えるという。
これに先立ち、第72機械化旅団の無人機大隊の指揮官、アンドリー・ナザレンコ氏は、ヴフレダルの火力と数に圧倒されたと語った。
「ヴフレダルの状況は非常に困難だ。最も困難なのは、攻撃が6か月以上続いており、敵が常に新たな訓練を受けた部隊を入れ替えているためだ」とナザレンコ氏は語った。
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