ロシア下院議長のヴャチェスラフ・ヴォロディン氏(写真:ロシア下院)。
ボロディン氏は、ロシアの資産(その多くはベルギーに保有されている)に対してEUが措置を講じれば、モスクワはEUにさらなる支払いを強いるような形で報復するだろうと述べた。
「欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長率いる一部の欧州政治家は、キエフの軍事化をさらに進めるために我が国の凍結資金を盗むことについて再び話し始めた」とボロディン氏はテレグラムの声明で述べた。
「そのような決定にはロシア連邦からの相応の対応が必要となる。その場合、欧州の凍結資金よりも非友好国の資産の方がはるかに多く押収されることになるだろう」と同氏は述べた。
フォンデアライエン氏は10月27日、欧州委員会が凍結されたロシアの国家資産から得られる利益の一部をウクライナと紛争後の復興に役立てる案を検討していると述べた。
彼女によれば、凍結されたロシアの国家資産の価値は2110億ユーロ(2231億5000万ドル)だという。彼女は、EUがロシアがウクライナの復興費用を負担すべきだと決定したことを想起した。
一方、ヴォロディン氏は、EUの政治家らが「議席を維持するため、そして自国を悪化させた財政状況の悪化のため」この動きを検討していると指摘した。
紛争勃発後、米国とその西側同盟国はロシアに対し、資産凍結を含む数々の制裁を課した。
このロシアの資産は、ウクライナの復興のために年間推定数十億ドルを生み出す可能性がある。しかし、この目標を実行するには、多くの法的、手続き上のハードルがあり、EU内での信頼性を損なうのではないかという懸念もある。
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