ウォールストリート・ジャーナルは6月8日、複数の米国当局者の発言を引用し、中国が米国フロリダ州から約160キロ離れた島に電子盗聴施設を設置することでキューバと秘密協定を結んだと報じた。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、前述の米当局者の発言を引用して、このようなスパイ施設を設置すれば、北京は米軍基地が多数存在する米国南東部から電子通信を収集できるほか、船舶の動きを監視することも可能になると伝えている。また両国は、中国が盗聴局の設置を認める見返りにキューバに「数十億ドル」を支払うことで原則合意に達したとも述べた。
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また、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、この取引はジョー・バイデン大統領の政権に警戒感を引き起こし、米国沿岸部に新たな脅威をもたらしているという。米当局は、監視所の建設予定地や建設がすでに始まっているかどうかについて、これ以上の詳細を明らかにすることを拒否した。
一方、米国防総省報道官のパトリック・ライダー氏は「中国とキューバが新しいタイプのスパイ基地を開発しているとは承知していない」と述べた。
「我々はその報告を見た。それは不正確だ」と米国家安全保障会議の報道官ジョン・カービー氏はロイター通信に語ったが、何が不正確だと思うかについては詳しく述べなかった。
米国国家安全保障会議報道官ジョン・カービー氏がワシントンDCでの記者会見で述べた。
ハバナでは、キューバのカルロス・フェルナンデス・デ・コシオ外務次官が、この情報は「完全に虚偽で根拠がない」ものであり、米国が数十年にわたってキューバに対して行っている経済封鎖を正当化するための捏造であるとして、情報を否定した。同氏はまた、キューバはラテンアメリカとカリブ海地域におけるいかなる外国軍の駐留も拒否すると強調した。
一方、ワシントンDCの中国大使館の広報担当者は「我々はこの事件について知らないので、現時点でコメントすることはできない」と述べた。
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