今週まで、米国はイラクの政治情勢が敏感であるため、イラク国内の米軍基地への攻撃に対する報復を控えていた。イラクのカタイブ・ヒズボラ民兵は、イランと密接な関係を持つ強力な武装勢力である。
イラク駐留米軍。写真：ロイター
イラクのモハメド・シーア・アル・スーダニ首相は、1年前に同首相の政権掌握を支援し、現在では同国で大きな影響力を持つカタイブ・ヒズボラ部隊に対する統制力を限定的にしか持たない。
米軍は、11月21日夜の攻撃はイラク国内の2つの施設を標的としたものだったと述べた。声明では、「今回の攻撃は、イランの支援を受けた組織による米軍への攻撃への直接的な報復措置だった」としている。
匿名の米国防当局者が明らかにしたところによると、米軍の攻撃はバグダッド南部のアンバール県とジュルフ・アル・サクル県付近にあるカタイブ・ヒズボラの作戦センターと指揮統制所を標的とし、破壊した。
同当局者は、攻撃当時、カタイブ・ヒズボラの構成員が基地におり、犠牲者の調査が行われていると述べた。
米当局者らによると、約24時間前、バグダッド西方の米空軍基地が攻撃され、米軍のAC-130ガンシップが自衛に出撃し、武装勢力の戦闘員数名を殺害した。
アイン・アル・アサド空軍基地が短距離弾道ミサイルの攻撃を受け、8人が負傷、インフラに軽微な被害が出たと米国当局者2人が明らかにした。
過去1ヶ月間、ガザ紛争に関連して、米国はイラクとシリアの駐留部隊に対し66件の攻撃を受けており、少なくとも62人の米軍兵士が負傷した。
米国は、自称イスラム国（IS）の台頭を阻止しようとする現地勢力に助言と支援を行う任務で、シリアに900人の兵士、イラクに2,500人の兵士を派遣している。
ホアン・ナム（ロイター通信による）
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