消防署の情報によると、ヘリコプターに乗っていた4人全員が病院に搬送され、幸い負傷者は1人だけだった。ラヴェンナは、嵐に見舞われ続けている北東部エミリア・ロマーニャ州にある9つの州のうちの1つである。同名の州都ラヴェンナでは状況がさらに悪く、エミリア・ロマーニャ州の数十の川が氾濫している。
AFP通信は当局の話として、洪水が急速に増水し多くの家屋が浸水したため、エミリア・ロマーニャ州の3万6000人以上が緊急避難したと伝えた。新たな突発的な洪水により、この地域の小さな路地も孤立した状態となった。雨は降り続き、エミリア=ロマーニャ州の都市や町の道路は川のようになっている。雨はさらに数日間続くと予想されており、地域当局は昨日、赤色警戒期間を延長することを決定した。
ルーゴ近郊の損傷した送電線を点検中にヘリコプターが墜落
イタリアの緊急事態に直面し、ジョルジャ・メローニ首相は予定より早く日本でのG7サミットを離れ、洪水防止活動を指揮するために帰国することを決めた。メロニさんは、今回の洪水で最も被害が大きかった地域のいくつかを訪問した。被災地では救助隊員からボランティアまで約5,000人が被災者の救援に動員された。
イタリアの公式統計によると、エミリア・ロマーニャ州では36時間で6か月分の雨が降り、過去100年間で最悪の洪水が発生した。昨日の時点で、洪水により少なくとも14人が死亡した。洪水により305件以上の土砂崩れも発生し、500本以上の道路が損壊または封鎖された。 AFP通信は、エミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャ市のマッテオ・レポーレ市長の発言を引用し、歴史的な洪水で被害を受けた道路やインフラの修復には数か月、場合によっては数年かかるだろうとの見通しを伝えた。
この洪水は、この地域で数年続いた深刻な干ばつの後に発生し、土地の雨水吸収能力が低下した。研究者らはCNNに対し、イタリアで100年に一度の洪水が発生しているのは気候危機と関連があると語った。
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