ジョー・バイデン米大統領は5月18日、日本行きの大統領専用機エアフォースワン内でパプアニューギニアのジェームズ・マラペ首相と電話で会談し、南太平洋の島国への訪問を中止した理由を説明した。
ジョー・バイデン米大統領は5月18日、日本に向かう途中の大統領専用機エアフォースワン機内でパプアニューギニアの指導者に電話をかけた。(出典:AP通信) |
ホワイトハウスの声明によると、電話会談の中でバイデン大統領は、予定通りマラペ首相や太平洋諸島フォーラム(PIF)諸国の首脳らと会うためにパプアニューギニアを訪問することはできないと伝えた。
同指導者が挙げた理由は、国の債務不履行のリスクを回避するために立法機関がタイムリーな行動を取るよう確認するため、ワシントンDCに戻って議会議長と会う必要があったためだという。
ホワイトハウスの長官は、太平洋島嶼国とのパートナーシップに対する米国のコミットメントを強調し、首都ポートモレスビー(パプアニューギニア)で行われるワシントンとPIF首脳との会談にアントニー・ブリンケン国務長官が長官を代表して出席すると述べた。
バイデン大統領はまた、マラペ首相と太平洋諸島諸国の指導者らに対し、今年後半にワシントンD.C.を訪れ、第2回米国・PIF首脳会議に出席し、共通の優先分野での協力強化について協議を続けるよう招待した。
米国がターゲットにしたい分野には、気候変動との闘い、経済貿易関係の強化、海洋安全保障の促進、持続可能かつ包括的な開発、人々の交流の強化などが含まれる。
一方、パプアニューギニアの首相は、「バイデン氏から私の代理で電話をいただき光栄でした。バイデン氏はパプアニューギニアに来ることができなかったことを心からお詫び申し上げます」と述べた。
当初の計画によれば、バイデン氏は5月19日から21日までの3日間、広島(日本)で開催されるG7サミットに出席し、その後オーストラリアとパプアニューギニアを訪問する予定だ。
しかし、債務上限問題のため、バイデン氏はG7サミット終了後すぐに帰国しなければならず、オーストラリアとパプアニューギニアへの訪問をキャンセルせざるを得なくなった。
一部のアナリストは、米国大統領がパプアニューギニア訪問をキャンセルしたことは、この地域における米国の外交政策に大きな打撃を与え、太平洋島嶼国における米国の評判に悪影響を与えると指摘している。
また、フィジー当局者からの情報によると、5月18日には太平洋諸島の首脳らが5月22日にパプアニューギニアでインドのナレンドラ・モディ首相および米国の高官代表団と会談し、「協力分野とすべての関係者にとっての重要な課題」について協議する予定である。
バイデン大統領からの上記情報に基づき、ブリンケン国務長官が会議に出席する米国代表団のリーダーとなる。
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