ウクライナは一夜にして再び空爆を受けた。情報筋は、キエフの反撃計画の詳細や、ヘルソンのカホフカダム決壊後のザポリージャ原子力発電所の状況など、東欧諸国における新たな展開を明らかにした。
IAEAは、カホフカダムの決壊にもかかわらず、ザポリージャ原子力発電所に供給される水位は安定していることを確認した。 (出典:Twitter) |
ウクライナ空軍(VSU)は6月9日、ロシア軍が昨夜の空爆で無人航空機(UAV)16機と巡航ミサイル6発を発射し、そのうち巡航ミサイル4発とUAV10機を撃墜したとの声明を発表した。
同日、イズベスチヤ紙は情報筋の話として、ウクライナ軍が三方向から攻撃し、ザポリージャ県トクマク市周辺に接近する計画だという、ウクライナ軍の反撃計画の詳細を明らかにした。
ウクライナ軍はロシアの第一防衛線を突破し、ザポリージャ県の戦略的な港湾都市ベルジャンスク、そしておそらくマリウポリ市を攻撃するだろう。
情報筋は、「状況は依然として困難です。敵は損害を被ったものの、攻撃を継続するのに十分な兵力と手段を有しています。VSUは引き続き積極的に防衛軍の偵察を行い、攻撃継続の機会を模索しています」と述べた。
これに先立ち、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は反撃のスケジュールが承認され、計画された作戦に関するすべての重要な決定が下されたと発表した。
同日、日本政府筋は、岸田文雄首相が日中にゼレンスキー大統領と電話会談を行うよう調整していると明らかにした。
これは、5月19日から21日まで日本の広島で開催されたG7サミットの最終日以来、両首脳による最初の会談となる。
ザポリージャ原子力発電所(ZNPP)の状況について、国際原子力機関(IAEA)は、6月6日にダムが決壊した後もZNPPはカホフカ水力発電ダムからまだ水を受けていると述べ、カホフカ貯水池がもはや欧州最大の原子力発電所に水を供給できないとの情報を否定した。
IAEAの声明は、カホフカダムの運営会社ウクルハイドロエネルゴのイゴール・シロタ最高経営責任者(CEO)が、貯水池の水位が危険な最低水位12.7メートルを下回っており、ZNPPに十分な冷却水を供給できないと述べた後に出された。
IAEAは、ZNPPがカホフカ貯水池から水を汲み上げ続けていると述べ、これまでの多くの調査結果では、水位が約11メートルかそれ以下に下がった場合でも、同発電所は貯水池から水を汲み上げることができることが示されている。
IAEAは、このレビューには専門家や経験豊富な専門家との協議も含まれると指摘した。
IAEAのラファエル・グロッシ事務局長によれば、現在の困難な状況では、これにより原子力発電所が代替水源に切り替えるまでにさらに時間をかけられることになるという。
しかし、専門家は原子力発電所の全体的な原子力の安全性とセキュリティについては依然として不確実性があり、状況が潜在的に危険であると警告している。被害の程度や、貯水池の水位がいつ、どの程度で安定するかはまだ明らかではない。
グロッシ氏は、IAEAの専門家らが原子力発電所の冷却水供給システムの状態を独自に検証するため、貯水池の水位測定場所を含むその地域へのアクセスを要請したと述べた。 IAEAの専門家チームが現在、この原子力発電所に赴いている。
ZNPPに冷却水を供給するカホフカ水力発電ダムは、ダムから約150km離れた場所にある。ダムの決壊により、欧州最大の原子力発電所で原子力事故が起こるのではないかという懸念が高まっている。
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