ドイツのオラフ・ショルツ首相は2月17日、ドイツのミュンヘンでアルメニアのニコル・パシニャン首相、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領と会談し、和平交渉の早期締結を求めたとショルツ首相が発表した声明で述べた。
「ドイツ首相は、意見の相違や未解決の問題を平和的手段で武力を使わずに解決するという双方の本日の約束を称賛した」と声明は述べた。
左から、アルメニアのニコル・パシニャン首相、ドイツのオーラフ・ショルツ首相、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領（2月17日、ミュンヘンにて）。
アルメニアとアゼルバイジャンからは公式声明は出されていない。しかし、紛争を回避するとの約束は、アゼルバイジャンが「全面戦争」を計画しているとの2月15日のパシニャン首相の警告とは大きく異なるものとなるだろう。
2月13日には、両陣営は不安定なアルメニア・アゼルバイジャン国境で互いに発砲したと非難し、アルメニア側は衝突で兵士4人が死亡したと発表している。
2023年9月にアゼルバイジャンが電撃的な軍事攻勢で紛争地域であるナゴルノ・カラバフの支配権を奪還して以来、コーカサスの両隣国間の緊張は高まったままとなっている。
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エレバンは、アゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフの奪還に成功した後、アルメニア領に進攻し、アゼルバイジャンのナヒチェヴァン地域との陸路を結ぶのではないかと懸念している。
一方、アリエフ大統領は2月14日の再就任演説で、未解決の領土主張があるのはアゼルバイジャンではなくアルメニアだと述べた。
パシニャン大統領とアリエフ大統領は以前、昨年末までに和平協定が締結される可能性があると述べていたが、国際仲介による和平交渉では進展が見られなかったとAFPが報じた。
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