5月21日、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は各国首脳に対し、戦争と紛争を防止し、終わらせるために協力するよう呼びかけ、ロシアとウクライナの平和の架け橋となる用意があると宣言した。
インドネシアのジョコ・ウィドド大統領(左)は5月21日、広島で開催されたG7サミットの傍らで、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と握手している。 (出典:アンタラ) |
拡大G7サミットの枠組み内で開催された「平和で安定した繁栄した世界に向けて」セッションで演説したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、「リーダーとして、我々は戦争を終わらせるための変化と改善をもたらす偉大な革命を実行する勇気と準備を持つ必要がある」と呼びかけた。
インドネシア政府首脳は、戦争は結局国民に損害を与えるだけだと断言し、すべての関係者が平和で安定した繁栄した世界を望んでいるが、現状はそれに適していないと述べた。
ジョコウィ大統領はまた、「疑惑は深まり、対立は激化し、戦争や紛争は依然として至る所で起こっている」と指摘し、世界の危機がますます深刻化する中、戦争を阻止するための共通の努力は大きな進展を遂げていないと述べた。
最後にジョコウィ大統領は、平和、安定、繁栄は共通の責任と目標であると強調し、世界の指導者たちに「共に変化を起こそう」と呼びかけた。
同日、会議の傍らで行われたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との二国間会談で、インドネシア大統領はウクライナの和平努力への支持を表明し、モスクワとキエフの平和の架け橋となる用意があると宣言した。
一方、ゼレンスキー大統領は、ウクライナの平和的解決に向けたインドネシアの役割を評価し、ロシア・ウクライナ紛争勃発以来、東欧諸国を訪問した初のアジア首脳となったジョコウィ大統領の昨年のキエフ訪問を振り返った。
また会談で両首脳は、昨年ジョコウィ大統領がキエフを訪問した際に主要議題となった世界食糧供給網の重要性についても議論した。ジョコウィ大統領は、黒海穀物協定の2か月延長は世界の小麦供給網にとって重要であると述べ、引き続き支持を表明した。
さらに、両者は人道支援の問題についても協議し、インドネシアはウクライナの病院の一つの改修に貢献することを約束した。ジョコウィ大統領によれば、インドネシア政府はこの計画について協議するため、世界銀行(WB)およびウクライナ保健省と調整を続けている。
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