EUはロシアに対し、黒海穀物イニシアチブの再開を求め続けている。 (出典:国連) |
欧州連合(EU)の貿易委員も務めるドンブロフスキス氏は、黒海を越えたウクライナ産穀物の輸送に対するロシアの規制がキエフや多くの発展途上国に多くの問題を引き起こしていると強調した。
同氏はG20貿易大臣会合で「我々は黒海穀物イニシアチブに関する国連とトルコのあらゆる努力を支持する」と述べた。
同時に、EUは穀物やその他の商品の輸出を促進するため、ウクライナに連帯ルートと呼ばれる代替貿易ルートを提供しているとも述べた。黒海協定の失効以降、約4500万トンの穀物、油糧種子、関連製品がポーランドとルーマニアを経由する代替ルートで輸出され、ウクライナにとって重要な生命線となっていると当局者は述べた。
ドンブロフスキス氏は、ロシア軍をウクライナの国際国境から追い出すことを目的として、EUは防衛、財政、その他の援助を通じてウクライナを支援していると断言した。しかし、当局者はまた、中国やインドを含む一部の国がロシアに対する西側諸国の制裁にまだ反応していないことに欧州は懸念を抱いていると述べた。
関連ニュースとして、ウクライナ外務省は、農業部門を保護するためにキエフが穀物輸入禁止措置を延長したとして、EU5カ国(ポーランド、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリーを含む)を批判した。 「欧州委員会の禁止措置が9月15日に期限切れとなった後も、ウクライナからの農産物輸入に対する貿易制限を継続することは全く受け入れられないと考えている」と声明は述べた。
ウクライナ外務省も、EUと関係諸国に対し、この問題に関してバランスのとれた決定を下すよう求めた。これに先立ち、ECは5月にウクライナからヨーロッパ5カ国への穀物輸出を禁止した。
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