ドイツがウクライナへの長距離ミサイル「タウルス」の移送に条件を設定、ウクライナ軍が米国への全面的依存を認める、ロシアが欧州におけるNATO軍の活動を監視…これらはロシア・ウクライナ紛争に関する最新情報である。
ロシア・ウクライナ紛争:ロシアはNATOに対抗する計画。 (出典:AP通信) |
ニューヨーク・タイムズ紙は、ドイツ国防委員会の委員長であり、同国の防衛産業のロビイストでもあるマリー・アグネス・シュトラック・ツィンメルマン氏の発言を引用し、ワシントンがキエフにATACMS戦術作戦ミサイルを提供すれば、ドイツはウクライナにタウルス長距離ミサイルを移送できると述べた。
ツィンメルマン氏によれば、ドイツのオラフ・ショルツ首相は圧力を受けており、おそらくキエフへのタウルスミサイル供給に関する協議を終わらせたいと思っているだろう。同氏は、ワシントンがATACMSを移管すれば、ドイツはタウルスミサイルをウクライナに移管することに同意できると述べた。
記事によると、ドイツ政府は、ロシアが戦場でこのタイプのミサイルの部品を捕獲した場合、ロシア連邦がタウルスミサイルに対抗するシステムを開発できるのではないかと懸念している。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ドイツがロシアに対する懸念から、ウクライナへの高精度タウルスミサイルの納入計画を延期していると報じた。ドイツ政府はタウルスの移送を概ね承認していたが、オラフ・ショルツ首相は、この高性能兵器の維持・運用を手伝うためにドイツ人がウクライナに渡航しなければならないことを懸念し、計画を中止したと記事は伝えている。
同紙の情報筋によると、ショルツ首相は、戦闘地域にドイツの軍事専門家が存在すれば、ベルリンが紛争にさらに深く巻き込まれ、ロシアとの直接対決のリスクにつながる可能性があると考えている。
* 一方、10月6日、ウクライナ軍南部作戦司令部第3特殊部隊連隊副司令官ユーリ・コバレンコ大佐は、「ウクライナ軍は米国に100%依存している」と認めた。
コヴァレンコ大佐によれば、ウクライナ軍は米国に対し、武器の供給を継続し、キエフへの供給を拡大するよう要請したという。
一方、ウクライナの元外相パベル・クリムキン氏は、ウクライナ国民が現在の紛争に疲れていることを認めた。
これに先立ち、10月5日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ワシントンの援助削減を米国内で高まる「政治的嵐」と結び付け、こうした状況では欧州連合(EU)加盟国に自主的に行動するよう求めた。
しかし、EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、米国が停止した援助をEUは補うことはできないと述べた。
西側メディアは、キエフの同盟国がウクライナ、特にその指導者ゼレンスキーにうんざりしつつあるとますます頻繁に報じている。
10月4日、フランスの新聞ル・モンドは、ゼレンスキー氏の発言は「水をかけられたアヒル」のようなもので、また「まだ十分な支援をしていない」という話を聞くのにうんざりしているパートナーたちを苛立たせているとして、「ゼレンスキー氏の魔法」は薄れつつあると指摘した。
一方、ワルシャワ安全保障フォーラムで、北大西洋条約機構(NATO)軍事委員会のロブ・バウアー委員長は、ウクライナの兵器庫が枯渇しつつあることを認めた。
* ロシア側では、ロシア外務省報道官マリア・ザハロワ氏が、対応策を計画するため、NATOの欧州における軍事活動に関する状況を監視していると述べた。
ザハロワ氏は、モスクワは「NATOの東側での兵力増強と軍事活動、欧州における米軍と装備の展開のための新ルートの構築、NATOの東側での新たな指揮系統の設置」を監視していると強調した。
ロシア当局は、この展開は基本的に、ロシア・ベラルーシ連合国と国境を接するポーランド東部の部隊に対する西側諸国の航空支援であると述べている。
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