米国はロシアの石油タンカー14隻をブラックリストに載せた。 (出典:AFP) |
米財務省はロシア最大の海運グループ、ソブコムフロットに制裁を課し、命令が執行されるまでに同社に45日以内にタンカー14隻から石油などの貨物を降ろすよう命じた。
これに先立ち、主要7カ国(G7)、欧州連合、オーストラリアを含む同盟は、ロシア産原油の価格上限を1バレル当たり60ドルに設定した。価格上限は、ロシアからの供給がエネルギー市場に届くようにしつつ、ロシアの利益を制限するために導入された。
米財務省が2月23日に発表した分析によると、米国などの国々がロシア産原油の価格に上限を設けたことで、ロシアが本国に持ち帰れる金額が減少している。
その分析によれば、この政策によりロシアは過去1か月間で原油価格を1バレルあたり19ドル引き下げざるを得なかったという。 2月23日朝の時点では、通常の原油1バレルは約81ドルで売られていた。
しかし同省は、ロシアが制限を回避しようとし、「影の船団」を通じて石油を輸送しており、その結果、同国は制限量を超えて石油を販売している、と指摘した。
これに応じて、米国とその同盟国はさらなる行動をとった。新たな分析によれば、追加措置によりロシアに若干の不足が生じている。 19ドルの値引きは昨年10月にロシア産原油に対して示された12ドルから13ドルの値引きよりも高いという。
同日、非政府組織(NGO)グローバル・ウィットネスが発表した分析によると、欧州連合(EU)は昨年、制裁の「抜け穴」によって精製石油の持ち込みが可能となり、相当量のロシア産石油を輸入していたことが明らかになった。
グローバル・ウィットネスによると、EUは2023年にロシアの石油精製所から1億3000万バレルの燃料を輸入し、モスクワに約11億9000万ドルの税収をもたらしたという。
同日2月23日、米国はロシア・ウクライナ紛争2年の節目を機に、500以上の個人や団体を標的とした広範なロシアへの制裁を発動した。
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