モスクワのVNA特派員によると、北極南極研究所(AARI)のロシア科学者らは、スピッツベルゲン島南西部の氷河が非常に速いペースで溶けていると指摘した。
このような現象が最後に起きたのは約4,000年前、クフ王のピラミッドと最後のマンモスが存在していた頃だったと研究者らは指摘している。
科学者によれば、この群島は現在、気候変動の震源地となっている。過去5年間、スピッツベルゲン島南西部の氷河は毎年約2.5メートルの厚さを失った。
北極・南極研究所の研究員アントン・テレホフ氏によると、現在の融解速度が続けば、平均厚さ約80メートルのアルデゴンダ氷河は30年以内に消滅する可能性があるという。
科学者たちは、スピッツベルゲン氷河の後退を観察することは、このプロセスが淡水の流出を決定し、河川の形態、永久凍土の変化、フィヨルドの水への栄養分の流入に影響を与えるため、北極の生態系にとって根本的に重要であると指摘している。
以前、ユネスコの報告書によれば、氷が溶けることで20億人の食糧と水の供給が脅かされている。同団体は、現在の「前例のない」氷河融解速度は予測不可能な結果をもたらすだろうと指摘している。
世界気象機関(WMO)の調査によると、スピッツベルゲン島はノルウェー、スウェーデン、熱帯アンデスとともに、急速な氷の減少の影響を最も受けている地域の一つに挙げられた。
報告書によると、氷河の融解と山岳部の積雪の減少は、世界の灌漑農地総面積の3分の2に影響を与えている。
同組織は、10億人以上が山岳地帯に居住しており、そのうち開発途上国では半数近くが食糧不安に直面していると強調した。
出典: https://www.vietnamplus.vn/cac-nha-khoa-hoc-nga-canh-bao-song-bang-spitsbergen-dang-tan-nhanh-post1024444.vnp
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