BIDVとMUFGがグリーン貿易リファイナンス取引を展開

ベトナム投資開発株式会社商業銀行（ BIDV ）と三菱UFJ銀行（MUFG）は、輸入信用状に基づくグリーン貿易リファイナンス（TTTM）取引を成功裏に実施しました。これは、BIDVがMUFGと共同で実施した初のグリーン小売取引となります。

この取引による収益は、ベトナムの循環型経済の発展に重要な貢献をすると考えられる商品であるスクラップ鉄の輸入の借り換えに使用されます。スクラップ鉄の使用は、鉄鋼業界からの排出量の削減と資源消費の削減に貢献します。エネルギー研究によれば、鉄鋼生産に使用されるスクラップ1トンごとに、1.6トンの炭素排出が防止され、350kgの石炭と1.7トンのきれいな水が節約されます。

最近、BIDVとMUFGは、TTTM取引に適用される信用限度額の枠組みを拡大し、MUFGがBIDVに付与するTTTM限度額を活用するためのグリーンコンポーネントを追加する契約を正式に締結しました。協定の内容は、BIDVの持続可能な融資枠組み（国際的な慣行に従って活動を説明し、グリーン融資の実施をガイドする文書）に基づいています。

MUFGのマネージングディレクター兼グローバル金融機関共同責任者であるフレデリック・カベイ氏は、「大手金融機関として、私たちは投資判断が経済と環境に及ぼす甚大な影響を理解しています。地域経済の活性化だけでなく、低炭素社会への移行を加速させる取り組みへの投資に尽力しています」と述べています。

BIDV金融機関部門長のファム・ティ・ゴック・アイン氏は、「ベトナム有数の商業銀行として、BIDVは常に先駆的な役割を担うことを自覚し、政府と協力して排出削減目標の達成に尽力しています。BIDVはグリーンクレジットの推進を最優先事項の一つと位置付け、MUFGなどの大手金融機関とのグリーンファイナンス協力に注力し、ベトナムにおける優遇グリーン資本の展開に取り組んでいます」と述べました。

BIDVとMUFGは今後も緊密に連携し、より多くのグリーン商業ローンを展開することで、ベトナムの生態環境へのプラスの影響の促進、排出量の削減、気候変動対策に貢献していきます。

BIDV