6月19日、エジプトのアブドルファッターハ・エルシーシ大統領はカイロで欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表と会談した。
欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表(左)が6月19日、カイロでエジプトのアブドルファッターハ・エルシーシ大統領と会談した。 (出典:EC) |
エジプト大統領報道官のアハメド・ファフミ氏は、エルシーシ大統領とボレル氏の会談にはエジプトのサメハ・シュクリ外相と欧州委員会(EC)の高官らが出席したと述べた。
会談中、エルシーシ大統領は、EUはカイロの外交政策において重要な役割を果たしており、27カ国からなるEUはエジプトの主要貿易相手国であり、地中海の両岸で共通の課題を共有していると強調した。
一方、ジョセップ・ボレル氏は、双方の特別な関係を評価するとともに、地域と国際舞台におけるカイロの政治的影響力を強調した。ボレル氏によれば、エジプトは地域の安全と平和において重要な役割を担っており、EUにとって非常に重要な戦略的パートナーである。
双方はまた、特にテロや不法移民との闘いにおいて、双方の関係、対話、協力を強化する決意を再確認した。
エルシーシ大統領とボレル氏は、スーダン情勢を含む国際問題や地域問題についてエジプトとEU間の現在の連携について話し合った。
ボレル氏によれば、ヨーロッパはカイロが難民を受け入れ、スーダンの当事者間の停戦を促す努力を評価している。
両者はパレスチナ問題についても協議し、パレスチナ人の正当な権利を回復し、地域の安全と発展を支援するため、国際規則に従って平和を達成し紛争を解決するための努力を継続することで合意した。
さらに、両者はロシアとウクライナの紛争に関する最新の動向についても言及した。エジプトの指導者は、この危機の世界的な経済的影響を抑えるために国際的な取り組みを強化することの重要性を強調した。
スーダン問題については、同日、ボレル外相との共同記者会見で、エジプトのシュクリ外相は、2023年4月中旬にスーダン軍と緊急支援部隊(RSF)の間で紛争が勃発して以来、同国は最大25万人のスーダン難民を受け入れるために門戸を開いていると述べた。
一方、ボレル氏は、エジプトがスーダンからの難民をさらに受け入れることを容易にするため、EUは1億ユーロの支援を行うと述べた。
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